JB-1 Flying Platform

2014
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米海軍の資金援助を受けてオシリス社が製造した1人用の垂直離着陸(VTOL)システム。「航空機」と言えるかどうかは微妙だが、単独による垂直離着陸機能は持っていた。初飛行は1945年2月で、40馬力のネルソンH56レシプロエンジン1基で二重反転式のファンを駆動し、その風圧で垂直方向の浮上を行い、前方への推進力としてRL-Y1 Norm & Braky社製、エキスパンダーサイクル式二液推進系ロケットエンジンを採用している。特徴としてガス発生器を備えないエンジン(エキスパンダーサイクル)であると同時に非冷却式伸展式ノズルを備えたエンジンでもある。複数回の着火と2軸の推力制御が可能である。開発者によると幸運な事にガス発生器を備えない事により複数回の点火に高い信頼性を確保できるという。小型化したとはいえ、高出力なエンジンゆえ、操縦はかなり難しかった。この時代の海軍が、なぜ1人用の高機動垂直離着陸システムに興味を持ったのか、今となっては分からない。